安達賢

2016年入社。tsukuruba studios 所属。エンジニアとしてWebアプリケーションのサーバーサイド開発を担当。2017年CREDO賞 Creation in diversity 受賞。

柴田紘之

2015年入社。tsukuruba studios 所属。クリエイティブチームのデザイナー。2017年CREDO賞 Creation in diversity 受賞。

小野ちれか

2016年入社。不動産オーナーから物件活用や、テナントから場所探しの相談などを受け、ソリューションを提案するのが主な仕事。

多久美聡

2016年新卒入社。学生として5ヶ月インターンをし、正式入社後は1年間総務、2017年5月からカウカモのプランニングチームに異動。

多様性の中でつくるということ

最初に2年続けて同賞を受賞した柴田から発せられた言葉は「Creation in Diversityの意味がよくわかっていない」という一言。確かに世間でもダイバーシティとよくいわれているが、ツクルバにとってのダイバーシティとは一体何なのだろうか?

前職外資ディベロッパーに勤めていた小野は、不動産と建築とITのそれぞれの専門家がフラットな関係でプロジェクトに取り組んでいるところにダイバーシティを感じるそうだ。

小野「前職では受注者と発注者という関係性が強く全然フラットではないため、専門家が十分力を発揮できていないと感じていました。ツクルバは多様な意見をフラットに取り入れながらものをつくる環境ができているなと思います」

確かに多様な職種の人たちが集まってフラットにつくっていくというのはまさにCreation in Diversityである。また、多久が最初にツクルバに魅力を感じたのは、企画から設計、運営までをトータルで見た上でデザインやビジネスなどいろんな角度から提案ができることで、今もそこに面白みを感じているようだ。

ツクルバには社内にさまざまな専門家がいるからこそ、多角的な視点を持ち続けられており、特徴のひとつになっている。それでも柴田は「俺自身は何も新しいことはやっていないんですよね(笑)」と話す。

柴田は前職で広告デザイナーとしてコピーライター、カメラマンなど、さまざまな職種の人とプロジェクトを進める経験をしており、ツクルバでの仕事の仕方が特に目新しいわけではないという。そして、もうひとりの受賞者である安達も「エンジニアとしてプロダクトの開発をすること自体は変わってないんですよね」と話す。

そんな安達は柴田に影響されて、コーヒー同好会など部署の垣根を超える活動をすることで、さまざまなものを生み出している。

安達「ツクルバに来てからエンジニアというラベルだけじゃなく、別のラベルでの仕事をしたり何かをつくりたいなと思うようになりました。それが何かはわかっていないので目の前のものをやるしかないなというのが今。そう思うようになったのはツクルバにはいろいろやっている人が多いし、会社も活動家申請という制度で業務にとらわれない個人の活動を支援するスタンスがあるからです。ツクルバの人って柴田さんが典型だと思いますけど『仕事だけじゃないよね』っていう感覚を無邪気に投げかけてくるんですよね。それで僕も働くことを広く捉え、業務だけが働くことじゃないと思うようになったんです」

安達の話によると、Creation in Diversityは自分の業務内にとどまるものではないようだ。安達をはじめまわりに影響を与えている柴田は、どうしてそういった部署の垣根を超えていくスタンスを持っているのだろうか。

柴田「働き方はデザインそのものだと思っているんです。例えば、これから僕が2拠点生活をしながらツクルバで働くと、他のメンバーもそういうことをやっていいんだと思ってくれて、みんながもっと自由に働けるようになる。それって働き方をデザインしていることだと思うんです。そういう多様な働き方をできることがこれから企業として大事なことになっていくし、ツクルバはそういう新しい社会のスタンダードになっていく気がしています。そうやって仕組みそのものの領域をデザインしていきたいんです」

個の枠を超えて働き方を創造する

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多様な働き方や暮らし方をデザインと捉えて、新しい形を生み出そうとしているというのは、まさに『多様性の中から新しい価値を創造すること』ではないだろうか。柴田は自分の職種にとどまらず、枠を超えていくことでツクルバの文化、そしてその先の社会にも影響を与えていきたいという想いを持っており、そして実際に与えているように感じた。

また、新卒2年目の多久も「時代とともに働き方や暮らし方が変わっているので、会社も組織としてのあり方を変えていかないといけない」と話す。

では、新しい働き方や暮らし方をつくっていく中で大事なことは何だろうか。まさに母になるという形で自分の新しい働き方をつくるところにいる小野はこう話す。

小野「私は新しく大切にしたいと思うものができて、価値観が変わってきました。働くのが幸せな人もいれば家庭が一番大切な人もいるように、大事にしたいものは人によって異なるもの。それなのに今は働き方改革などで、会社が一律に勤務時間や勤務体制、育休制度などを決めるというのは限界が来ていると思います。だから、自分に合う方法を模索できる環境が大事で、ツクルバはそれを先進してやれているんじゃないかと思うんです」

ほかの3人もツクルバが社会の新しい働き方のスタンダードをつくっていくという確信を得ているようだ。そしてツクルバがそれをできる理由を安達は「ツクルバはそもそも枠がもない組織なので、個人が動いて枠をつくっているから」だという。

しかし、会社の規模が大きくなっていく中で、そのようなマインドや風土を維持していくのは徐々に難しくなっていくことも考えられる。

柴田は「今働いているメンバーはツクルバの『枠を超える』という文化を理解している人たちなので、その人たちが既存の枠を超えて飛び出していく先行事例をつくっていければ、後から入社したメンバーも気兼ねなく枠を超えて新しい枠組みをつくれると思うんです」と話す。

今いるメンバーがツクルバのカルチャーの土台をつくり、後から入ってきた人たちは彼らに影響されて、カルチャーを担っていく。柴田は今それを率先して行動に移しているから、この賞を受賞したのだと納得した。

自分らしい生き方を追求する社会をつくる

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では、それぞれ個人的にはどのような未来をつくっていきたいと考えているのだろうか?

小野「私はさまざまな価値観を持つ人が集まる場所をつくりたいと思っていて、『Good Morning Building』ですでに少しずつ実現できています。新しいビジネスをやっている若い人たちがたくさん入り、まさに変な人が混ざり合っている場所になっています。これからもルールに縛られて自分を出しきれてない人たちが、バリアを取り払える場所を増やしたいし、そういう場を大きくしていきたい。今どんどん価値観が変化している中で自分にとっての幸せが何かわからない人が増えてきていると思うので、さまざまな価値観に触れて、それぞれが自分の幸せを探せる場所をつくっていけたら面白いなと思います」と話す。

多久も今ツクルバでやっていることが自分がつくりたい未来につながっていると話す。そして、小野と同様自分らしく生きる人を増やすというところは一致しているが、多久はライフスキルの向上という形で個人にアプローチしている。

多久「ライフスキルというのは、例えば不動産の知識を持つことでより納得して家が買えるとか、二拠点居住の方法を知ることで住みたい場所でやりたい仕事ができるとか、日々の生活の知恵なども含めて、生活を向上させる全般の知識だと考えています。今まで固定的な価値観に縛られていた人のライフスキルが向上すると、世界が広がると思うし、社会もよりよくなると思うんです。そういうことを本質的に提案する場をハードやソフトに関わらずつくっていきたいです」

柴田は自分の業務にとどまらず『ツクルバの文化をつくる』という部分にこだわる。「ツクルバが好きだし、ツクルバに関して何もあきらめたくないんです。ツクルバで『何やってもいいよ』という文化を実現していきたい」

安達は3人とは打って変わって自分の夢を話した。「最終的に自分は海の近くに暮らしたいんですよね。あとはゲストハウスの空気感が好きなので、海の近くのそういう場所で暮らしたい」こういった意見がでてくるのも、多様性を掲げているツクルバならではだと感じた。

大きなつくりたい未来は同じようだが、それぞれ自分に合ったやり方で実現しているようだ。そして、お互いにその違いを認めあっているからこそ一緒に進んでいける、そのような印象を受けた。