tsukuruba studiosグラフィックデザイナーのmadokaです。2017年に新卒で入社し、広告バナーの制作、営業資料のグラフィックデザイン、Webやアプリの改善などを主に担当しています。

少し過去の話に遡るのですが、小学生から高校生まで書道を学んでいました。それを聞いた代表の中村から「場の発明って書道で書いてよ!」とお願いされ、入社前に一筆書いたこともあります(笑)

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当時のSlackでのDM。内定先の代表から突然こんなメッセージが来たら普通びっくりしますね……。

その一言がきっかけで「書道はただの特技だと思ってたけれど、デザインに使えるのかも?」と気付き、デザイン制作に手書き文字を取り入れるようになりました。

今回は2年間で書いた手書き文字を紹介するとともに、文字を書くときに大切にしていることと少しだけコツ的なものをお話します。

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ちなみにこれが完成した書。集合写真を撮るときによく使われています。

これまで書いた言葉と文字

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ひとつ目は、カウカモエージェント採用特設Webサイトのコピー。

ここで伝えたいのは「お客様の暮らしに一生寄り添う」というカウカモエージェントの意志。これはエージェントと一緒に仕事をしている中での気づきです。このフレーズをそのままメインビジュアルに添えるコピーにし、爽やかさや凛と立つイメージを表現するため、文字をフォントではなく手書きにしました。

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次に紹介するのは、ツクルバの社内報「Yearbook 2017」(以下、Yearbook)の表紙・扉のタイトル。

編集部内でデザインについて決めるときに上がったのは、「雑誌のように読んでほしい」「カルチャー誌のようにしたい」という意見。参考としていくつかの雑誌を読んでみると、表紙や扉のコピーに手書きの文字を使っているものが多いことに気付きました。デザインのリズムを作るために使われることが多い印象です。

また、編集部がYearbookを通して読者に伝えたかったのは、『ツクルバの人と文化』。ツクルバというコミュニティや人の温度を伝えるビジュアルとしての役割も担うことができると考え、表紙と扉のコピーを手書き文字にすることにしました。

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最後に、カウカモとSpotifyがタッグを組み、2018年の夏に開催した音楽写真展「TOKYO SOUNDSCAPE by cowcamo」で書いた文字を紹介します。

こちらは上の2つとは違い、他のデザイナーからオーダーを受けて制作したもの。カウカモから投げかける「あなたにとっての東京ってなんですか?」というメッセージ性を強くしたいとのことでした。

オーダーが来た時点でカッティングシートで出力し、写真のように窓に貼ることが決まっていました。そのため、シートに出力しても形が崩れないことと、その空間での役割を意識して制作しています。

私が手書き文字を使う理由

ほかにも複数の案件を通して感じたのは、手書き文字はフォントよりも自分や人が感じた表現や雰囲気をそのままデザインに落とし込め、受け手に伝えることができるということ。

ツクルバのデザインをつくるときに、私は「人気(ひとけ)」を出すことを特に大切にしています。今回ご紹介したもの以外、自分以外のデザイナーがつくるものも、人気が滲み出ていることが多いです。

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こちらは別のデザイナーが制作した、契約したお客様向けのパンフレット。手書き文字以外にも、人が写っている写真を多用したり、ツクルバのコピーライターが書いた温度感のある文章で人気を出している。

「もしこれからずっとデザイナーとして生きていくとしたら、何を強みにしていけばいいんだろう?」 2年目になり自分の強みを模索していたときに、改めて自分のツクルバでのデザインを振り返ってみると、体温を届けるような案件を多く担当していることに気づきました。

書道を習っていた経験から、もともと持っていた「文字を書く」という特技。そして、ツクルバで求められた人気を出すデザイン。それを考えた結果、手書きの文字を使う機会に恵まれ、自分のデザインにおける強みを身につけることができました。

「字は人となりを表す」と言います。デザインにおける手書き文字は、そのプロダクトに関わる人の想いや熱量を滲ませる表現のひとつなのかもしれません。

アウトプットに合わせて文字を書くコツ

最後に・・・簡単にですが、アウトプットや目的に合わせて手書き文字を書くコツをお伝えしたいと思います。

デザインに手書き文字を使うときは、下地となるデザインのトンマナに合わせて書くようにしています。ポイントは①形②描く速さ③ペンの種類の3つ。

①字の形はもちろんですが、それに加えて線の形を意識しています。直線なのか弧を描くような線なのか、角を尖らせるか丸めるかで字の印象は変わります。

②描く速さを変えることによって、かすれやにじみを作り出すことができます。

③ ①と②をどうしたいかでペンの種類が決まります。ボールペンやサインペンなど、自分の手元にあるペンで試してみるのが良いです。また、ペンの太さに合わせて字の大きさを変えていくことも意識しています。

自分が書きたい文字に合わせた方法でぜひチャレンジしてみてください。


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